狭心症の種類として「労作時狭心症」と「安静時狭心症」があります。
また労作狭心症の中にも「不安定狭心症」「安定性狭心症」「増悪性狭心症」などがあります。
・不安定狭心症
不安定狭心症とは、労作時狭心症の一種です。
胸の痛みなどの発作が突発的、もしくは不定期に起こり、胸の痛みの強さもそのつど変化し、規則性がない狭心症です。
心筋梗塞になってしまう危険性があります。
私はこの不安定性狭心症と診断され手遅れにならないうちに(今日中に)手術しますからできるだけ早く入院の準備をしてきてくださいと言われたのです。
・安定狭心症
安定狭心症とは、労作時狭心症の一種です。
数秒の短い発作が、決まった時間や同じ動作を行う度に起こる狭心症です。
労作性狭心症の大部分が安定狭心症に属します。
・増悪性狭心症
増悪性狭心症(増悪型狭心症)とは、発作の回数や胸の痛み強さ、持続時間などが急に悪化した労作時狭心症のことです。
心筋梗塞の一歩手前の危険な状態です。

狭心症の種類
◆安静時狭心症
・安静時狭心症とは、体を動かさずに安静にしているときに起こるタイプの狭心症で、安静時狭心症の大部分は、「冠攣縮性狭心症」です。
安静時狭心症は、動脈硬化が起こり始めたときに発症することが多いです。また、安静時狭心症の発作は、起こってから 長くて10分ぐらい続くこともあります。
・冠攣縮性狭心症とは、冠動脈の一部が激しくけいれんを起こす「冠れん縮」が原因で起こる狭心症のことです。
冠れん縮が起こると、冠動脈の一部が急激に細くなってしまうので、動脈硬化により冠動脈が細くなった状態と一時的に同じになり、血流が悪くなって心筋が酸素不足になってしまい、狭心症の発作が起こります。
冠れん縮が起こりやすいのは、睡眠中の明け方です。
また、明け方から午前中、寒さにより急激に体が冷えたとき、飲酒したとき、などでも起こることがあります。
・異型狭心症
異型狭心症とは、何らかの原因で冠動脈のけいれん(収縮)によって起こる狭心症です。夜間や明け方などの安静時や就寝前など、リラックスした状態の時に突然発作が起こることが多い狭心症です。